水素用材料

 

地球上に無限にある水素を資源としたクリーンな水素エネルギー社会は、人類の目指す方向であり、夢です。ただ課題は多くあり、例えば、水素と材料の反応:水素が材料中に拡散して様々な材料特性の劣化を引き起こす問題があります。高強度で高耐食性の高合金鋼材が容易に水素環境脆化で脆くなったり、半導体機器の特性を変化させたりします。これらの問題を解決しないと、安全に水素が利用できません。例えば、材料表面に<水素バリア機能膜>を適用することで、水素安全利用が広がります。その関連技術を提供します。

水素バリア
機能膜

金属材料の水素環境脆化防止に、水素バリア機能膜が有効です。数ミクロンの緻密膜で水素透過率を数桁低くすることで、材料の安全性や汎用性を高めます。これまで、窒化膜、酸化膜、DLCなどの皮膜種の違い、皮膜の微細構造などの影響などを研究してきました。これらは、数々の国際会議や論文に発表してきました。
 
論文リスト 口頭発表
 

 

 

水素透過率
受託測定

様々な材料の水素透過率は、水素用材料特性の基本であり、最初に評価すべきものです。しかし、水素用材料として使用されているSUS316などの金属材料及びその表面処理した材料の水素透過率は一般的には低く、正確な評価が難しいのが現状です。長年にわたる水素用材料の水素透過率評価研究の経験から、JISK7126の差圧法による測定法が最も有効であることがわかっています。
水素透過率の受託測定も可能ですので、ご相談ください。
 

 

 

プロジェクト
申請

水素エネルギー社会の実現には、様々な課題があります。例えば、水素の生成、運搬、利用の多くの過程で考えなければならない水素と材料の反応は、十分把握され適切な材料が使用されているとは言えません。専門的知見を結集して課題を解決する余地があります。このためには各分野の専門家、メーカー、研究機関が協力する必要があります。